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    昔がたり-上海物語

    2011'05.19 (木)

    上海物語(3)

    雑草だけどきれいです私の母は、上海育ち。
    母が小学生のとき、
    父親(私には祖父)の仕事の関係で、
    一家は中国に渡った。

    日本租界で暮らしていて、
    子どもが危険なめにあう事はなかったが、
    上海は、直前まで戦闘があった土地、
    通学路には、シャレコウベがいっぱい落ちていた。
    「あごのあるのは新しいの。」
    無邪気に蹴飛ばして小学校へ行った。
    (私はその部分に関しては、聞いていて、
    いたたまれない気持ちになる。)

    学校行事の兎狩り。
    広い草原で子どもたちが輪になって、
    草を棒でたたきながら、少しずつ輪を狭めていくと、
    兎が追い詰められて小学生の頭を飛び越して逃げる。
    草原でも、人骨をたくさん見た。
    楽しいひと時と、隣り合わせの戦争。

    「月の無い夜は、特に大きな声で挨拶をしなさい。」
    と子どもたちは教わった。 租界は事実上無法地帯だ。
    正体がわからないまま近付いてきた者を、撃ってもさして問われない。

    時々、学校行事で、日本軍施設の慰問もあった。
    長い外地暮らしだから、子どもたちも軍人さんも、郷愁を分かち合う。
    白いマフラーを巻いた青年が、戦闘機の操縦席に乗せてくれた。
    きれいな目をした、よい若者たちだった、と母が言う。
    みんな、帰ってこなかった、と。

    (つづく)
    年取った母の思い出の聞き書きです。
    記憶違いや昇華された部分もあるかと思います。
    各位、失礼の段がありましたら、ご容赦ください。
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
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