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    いけばな

    2012'04.30 (月)

    著莪(シャガ)の花

    シャガの花畑の隅に著莪(シャガ)の花が咲きました。
    きれいな薄紫色!これは一昨年の秋、
    近くの山から取ってきて植えたもの。
    今、3株咲いていますので、どうやら
    この土地を気に入ってくれたようです。
    山の植物は土質や気候が合わないと
    1年で消えてなくなってしまいますから。

    シャガは、いけばなでよく使う花材です。
    この花と葉だけで、涼やかな生花一種生に。
    また、美しい艶のある葉を他の花材に添えると、
    作品がきゅっと締まって、たいした名脇役です。

    昭和初期の池坊の重鎮 後藤春庭先生の
    著書「四季草木の生け方 上巻」には、
    春の野山の植物でいけた、すばらしい作品図といけ方解説があり、
    著莪の生花一種生(シャガノショウカイッシュイケ)も載っています。後藤春庭著
    また、立花の大家 大島立容先生の著書「池坊立華割稽古」には、
    シャガの葉の、自然で美しい切り方が、詳しく描かれています。

    シャガの葉の切り方は、簡単に見えて、とても奥深いものです。
    私も昔、師匠から「切れない花鋏で切ると良い」と教わりましたが、
    いまだにその真髄はつかめません。
    いつかは、上手に切れる日が来るのでしょうか。
    右の写真は、立花燕子花一色にシャガを入れた私の作品。立花 燕子花一色(拙作)
    これからはシャガを山へ取りに行かなくても、畑の隅でどんどん
    増えていくでしょうから、練習が頻繁にできそうです。うれしいな。

    「先生、シャガの葉の切り方を教えてください。」
    ある時、私の師匠の兄弟子が、その上の老師に伺いました。
    老師はたいへんご機嫌よろしく、こう答えられたそうです。
    「よろしい。お弁当を持って3年通っておいでなさい。」
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    いけばな

    2012'04.23 (月)

    燕子花の生花「泊船」

    とまりぶね燕子花(カキツバタ)の葉が、すくすくと育って
    こいのぼりの季節に、なんて似合う花でしょう!
    艶やかな紫の花もさることながら、
    この緑色の葉の美しさを賞して
    池坊いけばなでは「葉もの」として扱います。
    つまり葉の扱い方が勝負どころの花材。

    写真の花形は「泊船(トマリブネ)」といいます。
    底の平たい小さい川舟が
    翌朝の出船の希望を抱いて、船待ちする姿。
    帆をおろし、物静かな趣を表す生花なので、
    この季節の燕子花には、ぴったりの花形です。
    新葉はまだ柔らかく腰がないので、いける際にはちょっとした工夫が要り、
    剣山より又木の花配りに、葉をⅤの字に折るように差し込むとしっかり立ちます。

    我が家のカキツバタこれは十数年前の作品。
    泊舟のいけ方については恥ずかしながら経験が少ないので、
    語るほどのウンチクを持ち合わせてはいませんが、
    この植物自身の美しさの前には、何をか言わんやでしょう?
    カキツバタ、あぁ燕子花、杜若。大好き!
    我が家の庭の燕子花も、元気はつらつです。
    今年も楽しい季節が始まりました♡

    ※このページの下の方の「いけばな作品タグ」の(花材)カキツバタをクリックすると、
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    土いじり

    2012'04.17 (火)

    種まきの準備

    見渡す限りの田んぼに水が入り、爽やかな風が渡ってきました。種まきの季節です。
    平成24年春の種  平成24年春の土つくり
    昨年採取した種
    ゴーヤ ミニトマト シュンギク スイカ カボチャ バジル シソ 
    ニチニチソウ サルビア コスモス マリーゴールド マツバボタン 
    他に、昨年の残りの種も色々あります。
    土つくりはこんな感じ
    プランターの古い土に、色々混ぜて再生して使います。
    化成肥料 腐葉土 牛糞堆肥 苦土石灰 抗菌剤のベンレート 虫除けのオルトラン
    よく混ぜて、ビニール温室に入れて水をかけました。1週間置くと種をまけます。
    途中、不足資材を買いに、車で10分の園芸店へ行きました。
    ベコニア  テッセン  ナスタチューム  アジサイ
    ベコニアとテッセンがいっぱい。
    ナスタチューム大好き。アジサイもきれい。
    観葉植物  植木鉢  ガーデンテーブル  ブリキ細工  ライムポトス
    観葉植物も色々、植木鉢もたくさんあります。
    アイアン&タイル製のガーデンテーブルセットや、
    ブリキ細工のわんこちゃん。

    元農家の人がやってる園芸店で、敷地が広く、
    大手の流通品とは一味違う物が置いてあります。
    売れ残りもけっこう有って、見切品が時々出ます。
    夏になると高値になる観葉植物は、今が狙い目。
    ちょっと傷み加減のこのライムポトスは、
    600円 → 300円でした。前から欲しかったので、ラッキー!
    液肥をやって、風通しのよい半日陰に置くと、すぐ元気になりますよ♡
    平成23年4月22日の記事「種まきしました」
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    昔がたり-仲ちゃんの話

    2012'04.15 (日)

    仲ちゃんの話-七軒町(5)

    昨年の春は、震災のため各地の桜祭が中止になりましたね。この町でもそうでした。
    桜は毎年変わらず咲き続けるでしょう。現在過去未来、人の営みを見つめ続けて。

    クローバーライン

    桜祭昔は今より寒かったから、
    桜祭は4月1日から15日と決まっていた。
    仲ちゃんの父は、この町の
    一等大通りに店を構える下駄屋の主人だ。
    ある日、料亭 鶴屋での商工会の会合に出かけ、
    その夜は酒の匂いをさせながら帰ってくると
    「桜祭は中止だ。」とひとこと言うなり、
    掻巻を引っかぶって寝ちまった。

    シナ事変から数年経ち、
    世は戦時体制に入りかけていた。

      軍人は桜が好きだ。
      こんなご時勢にも鶴屋が繁盛しているのは、
      県内でも指折りの桜の名所 鶴池をのぞむ絶景の座敷と、歌舞音曲や喧騒が
      習志野の陸軍司令部の耳に届かない、絶妙な距離のおかげでもある。
      大都市からのこの中途半端な隔絶感が、地方経済をグローバル化から守り、
      土地の産業に工夫の余地を残し、地元庶民に生きる糧を与えて来もした。

      鶴屋は、創業明治18年。鶴池の畔にある老舗料亭旅館だ。
      田舎なりに歴史もある土地柄、町の旦那衆もそこそこ豊かで、料亭も潤っていた。
      鶴屋の座敷には、宴席の主の経済力を頼みチャンスを求めて芸術家が群がり、
      ここに地方文化の花も咲く。桜祭の賑わいを当て込んでいる人々は、あまた居る。
      だのに。

    桜祭は中止だと。
    征太郎姐さんの特別誂えの桐下駄も、鶴池に飾りつけた提灯も、無駄になっちまったな。
    公会堂の庭のサーカスも、とうとうかからなかったし。あ~ぁおもしろくねぇ。

    末っ子の仲ちゃんには、父の気持ちが痛いほどわかった。
    踏み台の穴に はたきの柄を突っ込み、ぐるぐる回しながら
    蓄音機の浪花節の真似を、回転を上げたり落としたりして おどけて見せる。
    母も姉も兄たちも、腹を抱えてげらげら笑い転げた。父もつられて笑いだした。
    そう、笑っていれば花は咲く。祭がなくても桜は咲くのだ。
    そうして仲ちゃんの春休みは、小規模な戦争ごっこと、下駄磨きで終わった。

    数日後の朝のことだ。
    兄のお下がりの斜めかばんを肩にかけ、
    裏木戸から七間町通りに出て振り返ると、
    征太郎姐さんがお稲荷さんを拝んでいるのが見えた。
    姐さんは笑っていた。斜め後ろには若い軍人さんがひとり。
    ほら、やっぱり笑っていれば桜は咲くだろう?
    今日から新学期。仲ちゃんは小学校3年生になる。

    クローバーライン

    この数年後には、アメリカ軍の本土上陸に備えて
    千葉連隊区第26歩兵師団(通称:本土防衛26部隊 ホンドボウエイ ニイロクブタイ)
    が九十九里地方に展開し、この町も兵隊や軍人でいっぱいになる。
    仲ちゃんの曽祖父「仲太郎」の親が、ちょっとは名の知れた医者だった関係で、
    仲ちゃんの家の2階にも、温厚な軍医が一人住むことになる。
    が、それはまた後の話。
    まだ戦況差し迫っていないこの頃は、偉い軍人さんや、東京の大店の旦那が、
    鶴池のような地方の遊行地にも、まだまだ繰り出してきたものだ。
    征太郎姐さんや半玉のポンタさんが活躍できる時代は、まだもう少し続く。


    (「七軒町」はおわり)
    昔がたり 昭和初期 小学生仲ちゃんの話。
    通常の記事更新の合間に、ゆっくり書いて行こうと思います。
    仲ちゃんの話はまだ続きます。のんびりお付き合いください。

    前後の話は、カテゴリ「昔がたり」でまとめて読めます
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    土いじり

    2012'04.08 (日)

    春 満開

    満開の庭いつの間にか、こんなに満開になっちゃって!
    これじゃ私、じっと寝ていられないじゃないの。

    おはなクラブで気負いすぎた?
    という訳でもないんですけどね。
    少し体調崩してました。1週間のご無沙汰です。
    けれど、もうじっとしてなんかいられないわ!
    だって見てください、この花たち。
    桜も素敵だけど、この子たちも綺麗でしょ?

    里帰りの松葉菊と、冬越しパンジー。
    やっと咲き出した口紅水仙。
    伸び放題の小松菜の花。
    今年はちょっと遅かったね、馬酔木の花。
    柾(マサキ)の新芽が、日の光に輝いてきれい。
      満開の松葉菊 満開のパンジー 畑の口紅水仙
      畑の小松菜の花 畑の馬酔木 畑の柾
    美しい葉の茂る柾は、花を添えず、生花一種生(ショウカイッシュイケ)にいけます。
    緑色の濃淡がとてもきれいな一瓶ですよ。立花の「色切り」としてもよく使います。
    お花の稽古に使うのは、昔はどこの家でも生垣や土留めに植えてあった
    柾や柘植や伊吹など、身近な植物。家から切って持って行きました。
    だから、花代もたいしてかからずに、お稽古できたのです。
    ところが、今時の住宅事情では、なかなか難しいことです。
    私はそういう古典的花材(?)を、畑に植えて育てています。
    先師のいけばな作品図を真似して勉強するためには、どうしても必要だから。
    馬酔木(アセビ)や槿(ムクゲ)も、ずいぶん大きくなりました。
    こういう植物は買えば高いし、稽古花の取扱いを得意としている
    花屋さんでない限り、頼んでもなかなか入荷しません。

    反対に、地球の裏側の珍らしい草花でも、町の花屋さんで買える時代。
    そういう時代の要請に応じて、池坊が展開したのが「現代立花」でした。
    簡単に手に入る洋花を、古来伝統の花形の上に生かしたのです。
    さらに近年は、現代人の感性を受けとめ、いけばな発生の原点に回帰して、
    より自由で、いきいきと創作性を持たせた「立花新風体」へと発展しました。
    手前味噌になるかもしれないけど、池坊って、
    きっちり守るべき伝統と、時代にあわせた新しい展開との、バランスが良いんだな。
    そういうところも、私は好きなんですよ。古いのも新しいのも、両方有りだもんね。
    楽しいんだよ~♡ ぜひ、おはなクラブに おいでくださ~い♡
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