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    いけばな

    2011'12.29 (木)

    赤い実はめでたい!

    十両お正月に床の間に飾るいけばなは、千両。
    玄関に置く鉢植えは、万両。 赤い実が美しく、
    呼名も、おめでたい感じがしますよね。
    どちらも浅い山地に育ち、赤い実を付ける低木。
    赤い実は、鳥が空からでも見つけやすくて、
    食べると種子は消化されずに糞に混ざり、
    広範囲にばら撒かれて芽を出します。
    子孫繁栄の意味からもお芽出たい植物です。

    厳冬季、おなかの空いた野鳥たちは、
    この実が熟するタイミングを知っているらしく、
    玄関に置いた鉢植えに たわわに実った千両が
    ある朝突然、30分で丸坊主にされちゃいました。
    周りには、たくさんの置土産。
    翌日、葉牡丹も食べ散らかされて、また置土産。
    きっと小鳥たちには、素敵なレストランだったのでしょうね。葉牡丹

    じゃあ、十両や百両って知ってます?
    昨日、父と山へ行き、写真を撮ってきました。
    最初の写真が、十両=藪柑子(ヤブコウジ)です。
    女性の居室の襖絵のモチーフとして、昔からよく描かれています。
    8月31日の記事「露草」のバックの襖絵は「露芝に藪柑子」。
    十両のある林
    数年前の花展出瓶の際、「野山で調達した花材のみでいける」
    というテーマで、花材を求めて冬の里山を探し回りました。
    荒れ放題の竹林や、忘れ去られた梅林で花材を採取し、
    杉の倒木の影に、この十両を見つけました。
    木留に使って、野趣に富んだ立花を生けることができましたよ。

    万両=藪(ヤブタチバナ)
    百両=唐(カラタチバナ)
    十両=藪子(ヤブコウジ)
     ①これらは、どれも葉の形が柑橘類に似ています。
     ②柑橘類は、古来、不老不死のおめでたい果実とされてきました。
     ③柑橘類に似た葉を持つこれらの植物にも、おめでたい印象が付き、
     ④おめでたい植物だから、更に「一万両」なんて景気の良い呼名が付き、
     ⑤ますます縁起物として珍重されるようになったのです。
    いやぁ、めでたし!めでたし!!

    さて次回は?
    赤い実のなる、めでたい植物の最高峰、伝花「万年青(オモト)」の予定です。
    お楽しみに!

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    いけばな作品タグ
    (季節)冬 (花材)ヤブコウジ 


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