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    いけばな

    2011'11.05 (土)

    生花一種生紅葉(モミジ)の絵

    写真が見つからなかったので、代わりに絵です。生花一種生紅葉のぬり絵

    この絵は、いけばな研究会で配られた
    武藤松庵先生の作品図の白黒プリント。
    これに各自、色鉛筆で色を塗って、
    どこにどんな枝を使うのが正しいか
    描きなさいという課題でした。
    正しい=自然の摂理にかなっているという事。
    簡単に言うと、南側の枝は紅葉が進んで、
    日陰側はまだ緑色が残っている状態です。
    実際の景色と比較するとわかりやすいです。
    10月29日の記事「大学のもみじ」
    大学のもみじの写真は、
    1枚目は南側から見た木の姿で、
    2枚目は北側から見た木の姿です。
    池坊伝書「生花五ヶ條七種傳」には、いろんな植物の
    それぞれの生態に根ざした正しい生け方が明文化されています。
    そこに書かれたとおりに生けられれば、大自然の一部を切り取ってきたかのように、
    床の間や玄関に、清涼な風が渡るいけばなを飾る事が、誰にでもできるのです。
    しかし、伝書は文で書かれていて、絵が載っていません。
    そこで、伝書の文を解釈して、明治の大家の絵に、色を塗る勉強をしたのです。

    結果は70点。
    私のこの色塗りは30%間違っています。
    探していた写真というのは、その後、自分で山から
    楓紅葉(カエデモミジ)を切ってきて、ひとりで練習したものの写真でした。
    あまり自信もなかったので、結果的には、こっちの絵の方でよかったのかな~。

    紅葉の生花は、花材の調達がとても困難な事と、
    紅葉の色づき具合により、生けられる期間が非常に限定されるので、
    今時は、めったに本物を生ける機会がありません。
    それを補完するために、先生が考えてくださった勉強法です。
    良い作品の絵を見て雰囲気をつかみ、どこにどんな枝を使うのか、
    しっかり頭に叩き込んでおいて、どこかの庭園の紅葉の剪定など、
    千載一遇のチャンスにめぐり合ったときに実践します。

    また、「花は足で生けろ」とよく言われますよね。
    紅葉の名所にせっせと自分の足で歩いて行って、美しい紅葉をたくさん見て、
    どこがどういうふうに美しいのか、自分の目でよく見て覚えることが大切。
    (実はいけばなは、体力勝負なんですよ!)

    ≪楓(カエデ)について≫
    先週行った大学にあったのは西洋楓(セイヨウカエデ)、
    葉っぱが大きくて大人の手のひらほどありました。
    カナダの国旗は砂糖楓(サトウカエデ)で、メープルシロップが摂れる木。
    葉っぱがでかくて、独特の形ですよね。
    寺社にあるのは、たいてい、イタヤカエデかイロハモミジ。
    赤ちゃんの手のひらの形容詞として使われるのは、
    この楓の小さくかわいい繊細な葉です。
    カエデ科カエデ属の木には、ものすごくたくさんの品種があります。
    日本人は昔からよほど桜と楓が好きだったらしく、
    古い神社仏閣には、これでもかと言うほど植えられてきました。
    美しい楓紅葉をたくさん見に行ってください。

    ≪紅葉(モミジ)について≫
      楓紅葉(カエデモミジ)=楓の紅葉(カエデのコウヨウ)
      桜紅葉(サクラモミジ)=桜の紅葉(サクラのコウヨウ)
      銀杏黄葉(イチョウモミジ)=銀杏の黄葉(イチョウのオウヨウ)
      草紅葉(クサモミジ)=箒草、エノコロソウ、山芋等、草の紅葉(クサのコウヨウ)
    「紅葉(モミジ)」は、秋になって変色した草木の総称なのです。
    ただし、生花一種生で生けるのは楓紅葉だけです。

    ≪紅葉(コウヨウ)のメカニズム≫
    緑色のクロロフィルが日光不足で減少し、夏の間に蓄積したブドウ糖が紫外線で
      赤色アントシアニンに変化するのが紅葉。
      黄色カルテノイドに変化するのが黄葉。

    あ~、やっぱり長くなっちゃった、紅葉(モミジ)のウンチク。
    と言っても、たいした中身じゃなくてゴメンナサイでした。
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