09月≪  2017年10月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫11月
    いけばな

    2014'01.31 (金)

    近くで見ても遠くで見ても美しい人

    バラの立花新風体生け花の記事を最近書いていないので、
    1月の最後はこれでしめましょう。
    古い写真ですみませんが、
    京都のいけ花研修所での実技作品で、
    立花新風体という形式です。

    本来の研修期日は秋だったのですが、
    その時は仕事の都合で出席できず、
    クラス変更申請して冬に受講しました。
    まわりにクラスメートがいない、
    とても心細い状況でした。
    幸い、担当教授がとても気さくな方だったので、(その後何度かお会いしています→
    おかげで明るい新風体を生けられたのではないかな~と思います。
    「緊張感と春の予感を感じる」と評価をいただきました。嬉しかったです。

    バラの立花新風体人間ですから、いけるときの気分は
    作品にとても影響します。
    それは作品を見る人にも言えることですね。
    楽しいことがあった人には、花は微笑んで見え、
    悲しいことがあった人には、
    花が泣いているように見えるでしょう。

    ところで、その時人は、
    花をどの位置から見ているでしょうか。
    1枚目の写真は、
    あえてアングルを近く、狭くしました。
    見比べてみてください。


    通常生け花の写真を撮るときは、2枚目のように、全体が写るように撮りますよね。
    床の間の生け花であれば、床縁から50cmくらい離れた畳の上に正座して拝見するもの。
    香りを嗅ぐほど顔を近づけて覗き込むのは、ほんとうは不作法に当たります。
    でも実際の環境では、1枚目のように、近い位置から見ることも多いのではないでしょうか。
    近くで見ても遠くで見ても、枝の重なりや花材の陰影が美しいハーモニーを奏でている、
    そんな花を生けられたら、素晴らしいことと思います。
    そして、
    (物理的視点、精神的視点の両方で)
    近くで見ても遠くで見ても美しい人に、なりたいですね。
    (ちょっと飛躍しすぎかな?)
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)冬 (花型)立花新風体 (花器)陶器 (花留)剣山 (花材)バラ (花材)ヤナギ (花材)サンキライ (花材)ヘリコニア (花材)レースフラワー (花材)パイナップルリーフ 


    23:00  |  コメント(12)  |  トップへ  |  EDIT
    いけばな

    2012'10.05 (金)

    立花新風体 つるうめもどき

    立花新風体 つるうめもどき
    写真は、京都のいけばな研修所の最後の年の秋の作品です。
    自分の作品の写真をブログに載せ、つたない屁理屈を書き付けて、
    いけ花に対する思慕のはけ口として、こんな手慰みを1年以上続けてきました。
    それを美しいと言ってわざわざPCを開いて見に来てくださる方がいて、
    実物はもっと美しいだろうと言ってくださる方までいて。
    なんて幸せなこと、ありがたいことです!
    初めていただいたコメントも、いけ花の記事を載せた時だったように覚えています。

    先月、先生からお誘いのあった花展出瓶について、私は1ヶ月間も迷っていました。
    迷っている様子 → 9月7日の記事「ハスの生花新風体」
    ①一番大きなネックは体力の問題。
     今の私は難病を抱えているので、周りに少なからず負担を掛けてしまいそうです。
    ②身体が弱っているとそれなりの花しかいけられないから、機会がもったいない。
     それは取り越し苦労ではなく、経験から学んだ現実です。
    ③どちらかと言えば、今は自分がいけるより人に教えたい。
     ただこれはもう、会員さんが来てくれなければ始まらないこと。
     地理的不利も、不景気の向かい風も、広報活動における体力的弱点も、
     神様のお情けにすがるしかありません。(笑)

    1ヶ月じっくり考えた結果です。
    ①この次のチャンスはもう来ないかもしれない。
    ②写真はいけ花作品のすべてを写してはいない。実物に勝るものはない。
     草花の生気、作品の奥行き、当日の気候など。
     カメラが写し撮れない部分に、重要な要素がいっぱい詰まっています。
    ③主役は自分ではない。いけ花は「自分が何をいけたいか」以上に、
     「見る人に何をいけて差し上げたいか」が大切な、おもてなしの文化であること。

    出瓶することに決めました。
    いただいた温かい励ましに、心から感謝いたします。
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)秋 (花型)立花新風体 (花器)陶器 (花留)剣山 (花材)ツルウメモドキ (花材)ミラ (花材)カラテア (花材)クルクマ (花材)ヘリコニア (花材)ゲイラックス 


    23:00  |  コメント(18)  |  トップへ  |  EDIT
    いけばな

    2012'05.30 (水)

    オクラレルカという植物

    生花三種生 オクラレルカ初夏の生花三種生です。
    緑色がきれいなオクラレルカ 
    涼しげな縞フトイ 赤いヘリコニア 
    京都のいけばな研修所での初期の作品。

    午前中の講義で先生は、植物の出生と
    植物の持つイメージの話をされました。
    「大きいものには小さいものを取り合わせ、
     強い木には風の吹くような草を添える。
     何に何をあわせるかに、思いを込める。
     オクラレルカは水の中に生えていると
     普通、皆さん思っているでしょう?
     私がいけばな講師としてアメリカへ行った時、
     ホテルの庭にオクラレルカが生えていました。
     普通の芝生の脇に、水の無いところに
     オクラレルカは生えていました。
     でも、イメージ的には水生植物ですよね。」

    午後の実技のテーマは「思いを込めて三種生を生ける」でした。
    私は、オクラレルカを生けました。できるだけ水面を大きく見せる花器を選び、
    水生イメージの草2種類を取り合わせ、オクラレルカの葉にたっぷり霧を吹きました。
    私が先生の話を忘れちゃったからそんなことをしたのか。
    それとも、オクラレルカは本当は陸物だという先生に対して、
    水物のイメージを貫いてやろうと果敢に挑んだのか。(笑)
    今となってはもう思い出せませんが、
    とにかく、私はオクラレルカを水生感たっぷりに生けあげました。そして先生は
    お手直しの際、「なるほど。完全に水物だね。」とおっしゃって笑いました。

    多くの人が水辺に生えていると思いこんでいるオクラレルカを
    本当に水辺に生えているのように生けて、
    それを見た多くの人が納得できるなら、それはそれで良し。
    先入観や思い込みに基づく表現であっても、(たとえ事実に反していても)
    見る人の腑に落ちて心地良いのなら、ありではないでしょうか。
    いけばなは、そういう世界だと私は考えます。
    植物の命名の由来も、けっこうイメージ先行なのを 前に書きましたよね。
    平成23年6月7日の記事「トルコキキョウの名前の由来」
    理論も感性もどっちも大切、人間は柔らかい生き物だから。

    そういえば、先日テレビで見たのですが、
    震災の復興支援活動をしている東北のお坊さんが、おっしゃってました。
    「『あの角を曲がると漆の木がある。』と言うと、
     聞いた人は、角が近づくにつれ痒くなるんですね。
     実際にかぶれてしまう人もいる。
     それほど人間は、感情の生きものです。
     そういうことを、感情論だと言って切り捨てるべきではない。」

    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)夏 (花型)生花正風体三種生 (花器)陶器 (花留)剣山 (花材)オクラレルカ (花材)ヘリコニア (花材)フトイ 


    15:00  |  コメント(6)  |  トップへ  |  EDIT
    いけばな

    2011'10.26 (水)

    紅葉ねこじゃらし

    エノコロソウの立花(拙作)妖怪ねこむすめ?
    じゃないよ
    紅葉ねこじゃらし

    高架橋の歩道わきの草むらに、
    尾花と、ねこじゃらしが風にゆれて、
    いわし雲の空に光っていました。
    キリンソウも、2、3本なら風情があります。
    キリンソウ=セイタカアワダチソウ=ブタクサ
    私は幸いこの花のアレルギーはありませんが、
    耕作放棄地に見渡す限りまっ黄色に咲いていると
    さすがに息を止めて走り去りたくなります。
    あ、また話がそれました。

    写真は、ねこじゃらし=エノコロソウの立花(拙作)です。
    かつて「現代立華」と言われた分類の生け方です。
    秋深くなるとエノコロソウの葉も、紅葉します。
    写真のように、葉先も黄色くなりますが、
    乾燥してくるくると巻いた葉を、ゆっくりと切らないように広げてご覧なされ。
    軸の部分が真っ赤に紅葉していますよ。
    これをいけばな作品の見せ場として生かすには、それ相当の熟練が要ります。
    あるときこっそり、仙人(私の師匠)が私に、その妙術を見せてくれました。
    私が仙人に惚れ込んじゃった瞬間です。

    いけばなは、瞬間芸術。
    どんなにすばらしく生けても、やがて花がしおれて終了します。
    文学や書画のように、形になって後世に残らないのです。
    生活の中に上手に花を生け、日々の暮らしに生かされてこその、手段としての芸。
    池坊の古文書には、学ぶべき先師のすばらしい作品図が多く残されていますが、
    それとても「作品録」であって、奥行きの無い「図」には
    実物のすばらしさを完全に表現しきれてはいないのです。
    作者の気合を作品の上に生で感じることができるのは、
    生け上げた瞬間、その場に居合わせたラッキーな人だけ。

    それを、毎週体験できるのが、いけばなの稽古です。
    この時代のこの場所に生まれて、この師にめぐり合い、
    近しく教えを請うことは、宇宙の中では奇跡のような出来事なのですよ。
    そんな一期一会を、1週間に1度繰り返す。なんて贅沢なの!?
    あ゛~稽古行きたいな~!行きたい、行きたい、行きたいよ~!!
    難病なんて吹き飛ばして、1日も早く元気にならないとね!!
    いけばな 花 花器 花瓶 立花 生花 自由花 おはなクラブ 池坊 華道 稽古
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)秋 (花型)立花正風体 (花器)陶器 (花留)剣山 (花材)エノコロソウ (花材)リュウカデンドロン (花材)クロトン (花材)ヘリコニア (花材)オクラレルカ (花材)ゲイラックス 


    22:00  |  コメント(8)  |  トップへ  |  EDIT
     | HOME |