03月≪  2017年04月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫05月
    いけばな

    2011'09.08 (木)

    秋は月

    鳥のモビール秋です。
    葛の花、虫の声、空にはきれいな月。

    秋月さん、お元気でしょうか…。

    私が、今のいけばなの先生のところに
    通い始めたとき、彼はその稽古場にいて、
    飛ぶ鳥を落としていました。
    たぶん、ふたつくらい年上。
    お育ちが良いのに、眼光鋭く強気、
    色白で長身、傾いてタバコを吸っていて、
    ちょっと危なげな大学生でした。

    もう時効でしょうから、打ち明けます。
    私、秋月さんが好きでした。
    でも、雲の上の月に、ほのかな片思い。
    彼には私なんか見えてなかった。
    と思います。

    その頃、私に初めて、東京の大きな花展出品の声がかかりました。
    彼は前期、私は後期。
    秋月さんの花は、黒格子の鳥かごの中に、赤いバラが1輪咲いていて、
    周りにスワロフスキーがキラキラ光っていました。
    前期のあまたの作品の中で、彼の花は衆目を独占していました。
    私はそれを見に、会場へせっせと通って疲れてしまい、
    肝心の自分の作品に力を発揮できなかった…。
    生け込み当日は、先生に全部いけ直していただく始末。
    おまけに、帰り道は先生の自動車の助手席で眠りこけてしまい、
    気がついたら自宅前。(先生のご自宅と私の自宅は、50㎞離れています。)
    なんという大失態!!

    秋月さんは、大学を卒業すると外資系の会社に就職し、音信不通になりました。
    憧れて見ていただけの私も、連絡先など知らないから、それきり。

    でもね。
    私の作品をいくつか見てくださった方には、この話、ピンとくるんじゃないかな。
    自由花のアイデアに詰まったとき、考えるともなく湧いてくるんです。
    こういうものが。
    思い出は昇華されてアイデンティティの一部になるのですね。
    先生がおっしゃっていた
    「年を取らなければ花は生からない。」とは、このことなのでしょうか。
    8月23日の記事「ブロッコリーの湖」

    この自由花(拙作)は、つり花、モビールと言う形態。
    ベースの鳥の部分もPPシートで自作です。(鳥かごは既製品)
    私の白い鳥かごは、扉が開いています。
    鳥は自由になって、自分の空を探しに飛んでゆきます。
    いけばな 花 花器 花瓶 立花 生花 自由花 おはなクラブ 池坊 華道 稽古
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)秋 (花型)自由花 (花器)プラスチック (花留)オアシス (花材)コチョウラン (花材)ポトス (花材)レザーファン (花材)トルコキキョウ (花材)サンキライ (花材)バラ 


    23:50  |  コメント(4)  |  トップへ  |  EDIT
    いけばな

    2011'06.07 (火)

    トルコキキョウの名前の由来

    トルコキキョウの生花トルコキキョウの名前の由来を知っていますか?

    「トルコ原産の桔梗なんだって。」
    「ふ~ん、きれいだね。
     なるほど、トルコらしい花だね~。」

    嘘です。
    トルコ原産ではありません。
    しかもキキョウ属でもありません。
    でも、納得しちゃうでしょ?

    外国のお花の日本での流通名が、実は
    かなり良い加減に命名されているって、
    あまり、知られていないことですよね。

    日本人は命名の名手。
    イメージ先行で、
    その名前でみんなが納得しそうなら、
    それでよいと言う感じでしょうか。

    トルコキキョウの名前の由来は、諸説あるようです。
    (1)「つぼみの形がトルコの塔に似ているから」
    これもかなりアバウトな感じしますね。
    (2)「桔梗に、似て非なるものだから」
    それでだいたいトルコあたりの植物だろう、
    と乱暴に命名しちゃうところが、日本人てすごい。
    他にも多数のこじつけが…。
    まあ、何でもいいじゃありませんか。こんなに美しい花なんだから。


    写真はトルコキキョウとオクラレルカの生花(拙作)です。

    花型としては、かなり変則的な生花二種生です。
    「まぜいけ」に近い、「のりいけ」の手法の応用です。
    (普通は夏から秋に行う手法ですが、少し季節を先取りしています。)

    花器はグリーンと朱色のぼかしのガラス製。
    実物は、写真で見るより、ずっときれいな花器なんですよ。
    ひとめぼれで買いましたが、意外に使い方が難しかったのです。
    写真では暗いので、よく分かりませんが、
    明るいところでは、剣山が透けて見えてしまいます。

    教室の廊下で、通りかかった先生をとっさに捉まえて、伺ったら、
    剣山を見えなくする知恵を、さらりと教えて下さったのですが、
    後で、この先生がすごい教授だったと知って、
    今更ながら、思い出すたびに、冷や汗が流れます。
    ★最後まで読んでくださってありがとうございます。
     ↓応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 花・園芸ブログ フラワーデザインへ       FC2ブログランキングへ

    いけばな作品タグ
    (季節)夏 (花型)生花正風体二種生 (花器)ガラス (花留)剣山 (花材)オクラレルカ (花材)トルコキキョウ 


    23:50  |  コメント(4)  |  トップへ  |  EDIT
     | HOME |