2011'10.26 (水)
紅葉ねこじゃらし


じゃないよ

紅葉ねこじゃらし

高架橋の歩道わきの草むらに、
尾花と、ねこじゃらしが風にゆれて、
いわし雲の空に光っていました。
キリンソウも、2、3本なら風情があります。
キリンソウ=セイタカアワダチソウ=ブタクサ
私は幸いこの花のアレルギーはありませんが、
耕作放棄地に見渡す限りまっ黄色に咲いていると
さすがに息を止めて走り去りたくなります。
あ、また話がそれました。

写真は、ねこじゃらし=エノコロソウの立花(拙作)です。
かつて「現代立華」と言われた分類の生け方です。
秋深くなるとエノコロソウの葉も、紅葉します。
写真のように、葉先も黄色くなりますが、
乾燥してくるくると巻いた葉を、ゆっくりと切らないように広げてご覧なされ。
軸の部分が真っ赤に紅葉していますよ。
これをいけばな作品の見せ場として生かすには、それ相当の熟練が要ります。
あるときこっそり、仙人(私の師匠)が私に、その妙術を見せてくれました。
私が仙人に惚れ込んじゃった瞬間です。
いけばなは、瞬間芸術。
どんなにすばらしく生けても、やがて花がしおれて終了します。
文学や書画のように、形になって後世に残らないのです。
生活の中に上手に花を生け、日々の暮らしに生かされてこその、手段としての芸。
池坊の古文書には、学ぶべき先師のすばらしい作品図が多く残されていますが、
それとても「作品録」であって、奥行きの無い「図」には
実物のすばらしさを完全に表現しきれてはいないのです。
作者の気合を作品の上に生で感じることができるのは、
生け上げた瞬間、その場に居合わせたラッキーな人だけ。
それを、毎週体験できるのが、いけばなの稽古です。
この時代のこの場所に生まれて、この師にめぐり合い、
近しく教えを請うことは、宇宙の中では奇跡のような出来事なのですよ。
そんな一期一会を、1週間に1度繰り返す。なんて贅沢なの!?
あ゛~稽古行きたいな~!行きたい、行きたい、行きたいよ~!!
難病なんて吹き飛ばして、1日も早く元気にならないとね!!
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