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    いけばな

    2016'08.02 (火)

    生花一種生 秋海棠

    生花一種生 秋海棠(シュウカイドウ)。生花一種生 秋海棠
    先日、生徒と一緒にいけた私の作品です。

    秋海棠はベコニアの仲間で、野山に自生する多年草。
    京都、貴船川の土手には、ピンク色の花が
    いっぱい咲き乱れていて綺麗です。
    生花正風体にいけるときは、自然の姿を映して、
    行か草の形にいけます。花器の選び方もしかり。

    生徒に花をいけて見せるときは、
    あまり時間をかけられないので、
    花材の包みを開いたら、瞬時に枝ぶりを見極め、
    花型を決め、花器を選ばなければなりません。
    いける所作、後始末の手際、全部見られています。
    自分自身の稽古とは違う気合いが要ります。
    その緊張感が結構楽しくて、はまっています。

    「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」 松尾芭蕉
    なんだかおいしそうですね。
    秋の季語らしく、そういえばもうすぐ立秋です。
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    いけばな

    2012'07.20 (金)

    なでしこの宝船

    入船
    いけばな池坊の伝書には「三船生方の事(サンセンイケカタノコト)」という項があり、
    「出船(デフネ)」「入船(イリフネ)」「泊船(トマリブネ)」のいけ方が説かれています。
    写真の花形は「入船」。花材は夏櫨(ナツハゼ)と撫子(ナデシコ)。5年前の拙作。
    「入船」は別名「宝船」とも称し、魚を満載して帰って来た船を表現します。
    いかにも荷重たげに船尻を少し下げて、床の間に吊るし、
    受賞や還暦など、人生の成果を寿ぐ、祝儀の席に飾ります。
    反対に「出船」は勢いよく出港する船なので、
    前のめりに舳先を下げ、帆にいっぱいの風を孕むように形作ります。
    入学、就職、結婚など、新たな門出を祝うときにいけます。
    「泊船」は以前に載せましたよね。4月23日の記事「燕子花の生花『泊船』」

    20120720180329.jpg  20120720180329 (1)  20120720180329 (2)
    大和撫子(ヤマトナデシコ)は日本古来の川原撫子(カワラナデシコ)の別名。
    川原撫子は、花びらが薄く細かい裂の入った見るからにたおやかな花です。(左)
    対して、唐撫子(カラナデシコ)はちょっとごっつい感じの、セキチクのこと。(中)
    ナデシコとセキチクとカーネーション(右)は、みなナデシコ科ナデシコ属で親戚です。
    撫子(ナデシコ)の名は、万葉集に「形小さく色愛すべき、愛児に擬す」とあり、
    「撫でたいほど愛しい子」に由来します。可愛いらしい女性=恋人の暗示も。
    奥ゆかしい日本女性の代名詞と思われがちですが、
    花言葉には純愛・無邪気の他、才能・大胆・勇敢 などあります。
    なるほど、なでしこジャパン。お宝を持って揚々と凱旋しますように!
    学校はダメでした。ほんとうは今日「出船」を掲載したかったのですが。
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    2012'05.11 (金)

    燕子花(カキツバタ)の紫

    燕子花の生花一種生(拙作)今年初めて咲いた燕子花、いかがでしょう。
    燕子花の生花一種生を今日生けました。
    (カキツバタノショウカイッシュイケ)
    昨年より、少しは上達したでしょうか。
    平成23年4月の記事「生花一種生 燕子花」
    庭ですくすくと育っていた燕子花の葉が、
    昨日と一昨日の強風に煽られて、
    みんな折れてしまいました。(涙)
    花が咲くのを待ちわびていたのに。
    しかたないので、手当てをして生けました。
    浴室の床に、折れた葉を寝かせて
    たっぷりと水を打ちながら半日養生。
    ダメージの大きかった葉は、
    セロテープで裏打ちをしました。
    平成24年5月の庭のカキツバタ  カキツバタ養生  カキツバタ葉組
    今、庭には15本の花が咲いています。
    去年より2週間ほど遅れていますね。
    5日もすると2番花が出てきますよ。
    今年は肥料がよく効いているので、
    4番花も咲くのではないかと期待してます。
    平成23年5月の記事「燕子花の2番花」

    紫色の美しい燕子花。紫の法衣は僧侶の最高位を表し、
    かつては天皇の許しが無くては着用を禁じられていました。
    参考資料 → 紫衣事件(Wikipedia)
    高貴な紫色が一番映えるのは、やはり風の渡る水の上。
    いきいきとした緑の葉の上にあってこそ、紫は美しいと思います。
    この一瓶の向こうに 清々とした池を感じていただけたら、嬉しいです。

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    2012'04.23 (月)

    燕子花の生花「泊船」

    とまりぶね燕子花(カキツバタ)の葉が、すくすくと育って
    こいのぼりの季節に、なんて似合う花でしょう!
    艶やかな紫の花もさることながら、
    この緑色の葉の美しさを賞して
    池坊いけばなでは「葉もの」として扱います。
    つまり葉の扱い方が勝負どころの花材。

    写真の花形は「泊船(トマリブネ)」といいます。
    底の平たい小さい川舟が
    翌朝の出船の希望を抱いて、船待ちする姿。
    帆をおろし、物静かな趣を表す生花なので、
    この季節の燕子花には、ぴったりの花形です。
    新葉はまだ柔らかく腰がないので、いける際にはちょっとした工夫が要り、
    剣山より又木の花配りに、葉をⅤの字に折るように差し込むとしっかり立ちます。

    我が家のカキツバタこれは十数年前の作品。
    泊舟のいけ方については恥ずかしながら経験が少ないので、
    語るほどのウンチクを持ち合わせてはいませんが、
    この植物自身の美しさの前には、何をか言わんやでしょう?
    カキツバタ、あぁ燕子花、杜若。大好き!
    我が家の庭の燕子花も、元気はつらつです。
    今年も楽しい季節が始まりました♡

    ※このページの下の方の「いけばな作品タグ」の(花材)カキツバタをクリックすると、
     昨年掲載した私のカキツバタの作品を、全部見ることができます。

    いけばな アレンジメント 花 フラワー 花器 花瓶 立花 生花 自由花 おはなクラブ 池坊 華道 稽古
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    2012'02.02 (木)

    京都 八坂神社の節分祭

    舞妓京都 いけばな研修所の研修日程が、
    ちょうど節分に当たった年がありました。
    せっかくだから、仲間2人と待ち合わせして
    八坂神社の節分祭を見に行きました。

    京都花街の芸妓舞妓による奉納舞踊を拝見。
    この舞妓さんの舞はすばらしかったです。
    シナのつけ方が、特別美しいのよ!
    舞妓さんは若いし白塗りだから
    どのひともみんなきれいだけど。(笑)
    舞の技量には素人目にも若干の差があり、
    上手いひとは格別べっぴんに見えます。
    真剣勝負の芸の世界。勉強になりました。

    舞妓2出番が終わって、福引の景品を両手で抱えて、
    嬉しそうなあどけない顔も、これまたかわいい!
    はしゃぎすぎて、草履が八の字になってますよ。
    もう7、8年ほど前のことだから、今頃はきっと
    売れっ子の芸妓さんになっているのでしょうね。

    生花一種生 レンギョウ私たちは福豆とおひねりを拾って、
    Sさんは立派な景品を当てました。
    景品がなんだったか忘れちゃったけど。(笑)
    SOちゃんと私は、お菓子の袋が当たりました。
    けっこう、くじ運が強いのよね、私たち。

    翌日の、立春の日の研修で生けたのがこれ。
    レンギョウの一種生、生花別伝 上段流枝です。
    (ショウカベツデン ジョウダンナガシ)

    霜ふみふみ 猫が春を呼んでいる  はな
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    2012'01.01 (日)

    祝いの花「万年青(オモト)」

    生花一種生 万年青(拙作)
    初春のお慶びを申し上げます。
    皆様、今年も元気に参りましょう!!

    写真は、伝花「万年青(オモト)」生花一種生です。今、床の間にいけてあります。
    …ってことは?そうです!やっと!!念願のお稽古に行ってきましたよ~!!!
    懐かしい友達や先輩にも会えたし、大好きな先生も とってもお元気そうでした♡
    「気構えずに、体調の良い日は、時々おいで。」
    と言って下さったので、甘えちゃおうかな~。

    万年青 「陰の実にして至って祝儀にすべき物なり」  生花七種伝より

    万年青は、陰の季の実として、この上なくおめでたい植物。
    (「陰の季」の説明はこちら→12月22日の記事「立花 水仙一色」
    その草姿が、子供たち、若夫婦、親夫婦、年寄夫婦をあらわしており、
    家系が絶え間なく相続されて、代々栄える様子を彷彿とさせるからです。
    万年青は、正月、結婚式、新築・引越しの 祝いの花として品・格とも最高位。
    お友達や親戚のお祝い事に、ぜひ生けてさしあげてください。喜ばれますよ~!

    私のお正月のいけばなは、いつもこれ。斑の無い「大宗冠(タイソウカン)」。
    斑入りの「都之城(ミヤコノジョウ)」も綺麗だけど、大宗冠の方が上位です。
    今回、葉が14枚と実が2個付いて4200円でした。
    高価な花材なので、少しでも長持ちするように石穴で生けています。→石穴
    なぜか解りませんが、経験上、剣山で生けるよりずっと長持ちします。

    明日は、初詣。初売りと初夢宝くじを買いに行きますよん。
    我が家の平穏と、東北と日本の元気回復、世界平和をお願いしてきます。
    ちと欲張りかな?声と話はでっかいほうが、神様の耳に届くかと思って。

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    2011'12.16 (金)

    生花一種生 水仙 3本

    生花一種生 水仙(拙作)「水仙の俵生(タワライケ)」
    と呼ばれる稽古方法があります。
    写真は、私が
    この荒稽古に挑戦した時の作品です。

    私の伯母は戦争未亡人で、
    稽古花の卸をして生計を立て、
    2人の子どもを立派に育て上げました。
    11月15日の記事「花屋さんについて」

    そのころ、水仙の栽培農家が
    市場へ出荷する単位は200本でした。
    刈り取って選別した水仙の花200本を
    藁菰(ワラコモ)に包んで
    縄でしばって市場に出荷します。
    それがちょうど米俵のような形をしています。

    通常、生花市場で競りにかけられた花は、仲買人に競り落とされ、
    10~50本単位に小分けにされて仲卸店に並び、
    それを小売のお花屋が買って行って、一般のフラワーショップに並べます。
    でも、水仙200本を売りさばけるような大手のお花屋は、
    仲買を通さず直接競りで落としていくので、その分安く仕入れる事ができます。
    また、仲良しのお花屋が、数人でいっしょに競り落として分け合うことで、
    安く仕入れるという手もあります。伯母はよくそうしていました。
    房総の漁港から東京の魚河岸に鮮魚を運ぶトラックが
    帰りはカラで帰るのを頼み、仕入れた花を運んでもらいます。
    そうやって、伯母は知恵を絞って、安くて良い花材を、
    いっしょうけんめい 女学生たちに提供してきたのです。

    さて、
    「水仙の俵生」とは、水仙200本を俵の状態のまま安く買い付け、
    一晩のうちに生花70~100瓶を生けるという荒稽古です。
    もちろん、正式な稽古方法というようなものではないでしょう。
    私の師匠の師匠が、かつてやったという伝説です。
    その話をはじめて聞いたとき私は閃光を見た気がしたのです。
    「いつかやってみたい。いや、いつか必ずやってみよう。」

    その後、紆余曲折を経て、実現できたのは15年前の事。
    当時の私は会社員で、休日返上、毎日12時過ぎの帰宅という日々でしたから、
    「正月休みに決行」と心に決め、市場の閉まる27日に水仙の仕入れを頼みました。
    さすがに、友達とふたりで100本ずつ分けましたけどね。
    1日の午後から2日の午前まで、水仙の生花をひたすら生け続けましたよ。
    2本生を20瓶、3本生を20瓶、合計40瓶。食事を挟んで約20時間。
    2本生の参考写真はこちら→12月7日の記事「生花一種生 水仙」

    真冬の夜中に(花が傷まないように)暖房もつけず
    水の中に手を入れていると、指が痺れて頭がボーっとしてきます。
    乱暴な生け方になると思うでしょう?
    それがね、だんだん上手に早く生けられるようになるものなんですよ。
    花が手の一部になってくるような感覚。悟りの境地?(笑)
    やってみたらわかることですが。
    やってみると良いですよ~、一度。
    「陰の花 水仙に限る」 生花七種伝より
    何でも、へ~と思ったら自分でやってみるのが一番ですね。

    昨年、伯母は95歳で他界しました。師匠の師匠もすでにあちらのお方です。
    伯母が永く仕入れに通っていた浅草橋生花市場は、5年前に閉場になったようです。
    時代はたゆまなく流れてゆきます。
    若いときの鍛錬は私の大切な財産。
    今やりたいことで、今できることは、今残さずやっておきましょう。
    活花 活け花 生け花 いけばな お花 花器 花瓶 生花 池坊 華道 お稽古

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    2011'12.07 (水)

    生花一種生 水仙

    生花一種生 水仙(拙作)我が家の畑の水仙が、やっと咲き始めました。
    この季節になると、
    必ず1回は稽古しておきたい水仙です。
    写真は、生花一種生水仙2本を生けました。

    「陰の花 水仙に限る」 生花七種伝より

    清楚な姿、高貴な香、冬季最高の花。
    寒風に耐え、北国では雪の下からも
    凛として可憐な花を咲かせる日本水仙は、
    別名 雪中花とも言います。
    昔は冬に咲く花は少なかったので、
    本当に貴重な存在だったんですね~。

    水仙の生花は、
    花、葉、袴をいったんバラバラにして、
    理想的な姿に組みなおして生けます。
    11月中は2本、12月に入ると2~3本生けます。
    花の数や位置など、季節が進むごとに細かな法則があり、
    憶えるのはたいへんですが、それは自然の摂理にかなっていて
    とても奥深く、何度習っても興趣の尽きない花です。
    あ~それにしても、良い香りだわ~~~。

    日本水仙(ニホンスイセン)
     ヒガンバナ科スセイン属
     学名 :Narcissus tazetta var. chinensis
     (ギリシャ神話の美少年ナルキッソスが化身した花で、ナルシストの語源。)
     原産地は地中海沿岸。室町時代に中国を経由して渡来、野生化した。
     弱い毒があるので、たまねぎやニラと間違えて食べないこと!

    「水仙の俵生(タワライケ)」と呼ばれる稽古法があります。
    一晩に200本の水仙を生ける荒稽古です。
    私がこの荒稽古に挑戦した時の作品をひとつ、
    次回アップしますので、どうぞお楽しみに。
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    2011'11.05 (土)

    生花一種生紅葉(モミジ)の絵

    写真が見つからなかったので、代わりに絵です。生花一種生紅葉のぬり絵

    この絵は、いけばな研究会で配られた
    武藤松庵先生の作品図の白黒プリント。
    これに各自、色鉛筆で色を塗って、
    どこにどんな枝を使うのが正しいか
    描きなさいという課題でした。
    正しい=自然の摂理にかなっているという事。
    簡単に言うと、南側の枝は紅葉が進んで、
    日陰側はまだ緑色が残っている状態です。
    実際の景色と比較するとわかりやすいです。
    10月29日の記事「大学のもみじ」
    大学のもみじの写真は、
    1枚目は南側から見た木の姿で、
    2枚目は北側から見た木の姿です。
    池坊伝書「生花五ヶ條七種傳」には、いろんな植物の
    それぞれの生態に根ざした正しい生け方が明文化されています。
    そこに書かれたとおりに生けられれば、大自然の一部を切り取ってきたかのように、
    床の間や玄関に、清涼な風が渡るいけばなを飾る事が、誰にでもできるのです。
    しかし、伝書は文で書かれていて、絵が載っていません。
    そこで、伝書の文を解釈して、明治の大家の絵に、色を塗る勉強をしたのです。

    結果は70点。
    私のこの色塗りは30%間違っています。
    探していた写真というのは、その後、自分で山から
    楓紅葉(カエデモミジ)を切ってきて、ひとりで練習したものの写真でした。
    あまり自信もなかったので、結果的には、こっちの絵の方でよかったのかな~。

    紅葉の生花は、花材の調達がとても困難な事と、
    紅葉の色づき具合により、生けられる期間が非常に限定されるので、
    今時は、めったに本物を生ける機会がありません。
    それを補完するために、先生が考えてくださった勉強法です。
    良い作品の絵を見て雰囲気をつかみ、どこにどんな枝を使うのか、
    しっかり頭に叩き込んでおいて、どこかの庭園の紅葉の剪定など、
    千載一遇のチャンスにめぐり合ったときに実践します。

    また、「花は足で生けろ」とよく言われますよね。
    紅葉の名所にせっせと自分の足で歩いて行って、美しい紅葉をたくさん見て、
    どこがどういうふうに美しいのか、自分の目でよく見て覚えることが大切。
    (実はいけばなは、体力勝負なんですよ!)

    ≪楓(カエデ)について≫
    先週行った大学にあったのは西洋楓(セイヨウカエデ)、
    葉っぱが大きくて大人の手のひらほどありました。
    カナダの国旗は砂糖楓(サトウカエデ)で、メープルシロップが摂れる木。
    葉っぱがでかくて、独特の形ですよね。
    寺社にあるのは、たいてい、イタヤカエデかイロハモミジ。
    赤ちゃんの手のひらの形容詞として使われるのは、
    この楓の小さくかわいい繊細な葉です。
    カエデ科カエデ属の木には、ものすごくたくさんの品種があります。
    日本人は昔からよほど桜と楓が好きだったらしく、
    古い神社仏閣には、これでもかと言うほど植えられてきました。
    美しい楓紅葉をたくさん見に行ってください。

    ≪紅葉(モミジ)について≫
      楓紅葉(カエデモミジ)=楓の紅葉(カエデのコウヨウ)
      桜紅葉(サクラモミジ)=桜の紅葉(サクラのコウヨウ)
      銀杏黄葉(イチョウモミジ)=銀杏の黄葉(イチョウのオウヨウ)
      草紅葉(クサモミジ)=箒草、エノコロソウ、山芋等、草の紅葉(クサのコウヨウ)
    「紅葉(モミジ)」は、秋になって変色した草木の総称なのです。
    ただし、生花一種生で生けるのは楓紅葉だけです。

    ≪紅葉(コウヨウ)のメカニズム≫
    緑色のクロロフィルが日光不足で減少し、夏の間に蓄積したブドウ糖が紫外線で
      赤色アントシアニンに変化するのが紅葉。
      黄色カルテノイドに変化するのが黄葉。

    あ~、やっぱり長くなっちゃった、紅葉(モミジ)のウンチク。
    と言っても、たいした中身じゃなくてゴメンナサイでした。
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    2011'10.04 (火)

    「菊の節句」

    菊の生花一種生(拙作)です。生花一種生 菊(拙作)
    花器は御玄猪、花留は正式な花配りです。
    今回は古い作品の写真ではありません。
    今年の菊を愛でたくて、さっき生けました。

    明日、10月5日は旧暦の9月9日。
    重陽の節句=菊の節句です。
    なんでまた、旧暦で?とお思いですか?

    日本の節句は本来5回あります。
    1月7日 人日(じんじつ) 七草
    3月3日 上巳(じょうし) 桃の節句
    5月5日 端午(たんご)  菖蒲の節句
    7月7日 七夕(たなばた) 笹の節句
    9月9日 重陽(ちょうよう)菊の節句
    中国では古来、奇数は縁起のよい陽の数とされ、
    祝日として、いろいろな行事が行われました。
    中でも、一番大きな陽の数である九が重なる9月9日は「重陽」の節句、
    1年で一番おめでたい日です。
    日本でも明治までは、重陽の節句を盛んにお祝いしてきました。
    でも私たちには、あまり馴染みがありませんよね。なぜでしょう。

    明治6年に、日本は旧暦(太陰暦・天保暦)から
    新暦(太陽暦・グレゴリオ暦)に改暦になりました。
    それ以前、日本古来の年中行事は、旧暦で行われて来ました。
    旧暦と新暦には、月により1ヶ月から2ヶ月の差があります。
    年中行事をそのまま新暦に移行すると、
    当然、季節感のずれた行事になってしまいます。
    たとえば、1月7日に、春の七草が露地に育ってますか?
    でも温室栽培で、スーパーに「七草セット」が売ってるから大丈夫。
    菖蒲や笹は花が咲かないし、桃も開花期調整が比較的容易です。

    でも、菊はね、本来は短日植物。
    昼より夜が長くならなければ咲かない植物です。
    夏咲き品種の菊で無い限り、露地栽培の菊はお彼岸前には咲きません。
    秋分の日以前にお店に並んでいる菊の切花、あれは実は、
    ほとんどが電照菊か輸入品、または外来品種か改良品種なんですよ。
    新暦9月9日に、季節をたがえて無理やり咲かされた可愛そうな菊を
    たっぷり生けて寿ぐ気持ちに、私はなれないのです。
    たぶん多くの日本人が同様の感情で、
    新暦の9月9日に菊を愛でることをやめたんじゃないでしょうか。
    重陽の節句は、しだいに忘れ去られていきました。
    その代わり、本来菊の咲く10月後半から11月に、各地で菊花展が行われて、
    コンテストやら菊人形やら、とてもにぎやかですね。

    そういうわけで、私は明日、旧暦の菊の節句がとても楽しみです。

    菊酒
    菊の香りを移した菊酒を飲んで、邪気を払い長命を願います。
    京都の法輪寺には、菊酒を飲んで700歳もの長寿を得た
    という中国の菊慈童の像があります。
    菊をお酒に漬け込んで作るのが本当ですが、日本酒の上に菊の花びらを浮かべて、
    香りを楽しみながら乾杯しても雰囲気が楽しめますよ。

    菊花茶
    これは文字通り、菊の花を乾燥したお茶です。
    お湯の中にキレイな菊の花が開き、香りもさわやか。
    ビタミンがたっぷりで、漢方薬では視力回復の薬として処方されます。

    食用菊
    食用菊は、山形産「もってのほか」が美味。天ぷらや和え物に。
    10月下旬から収穫期ですから、これからスーパーに出回るでしょう。

    菊湯
    菊は保温効果が高く身体の芯まで温まるので、夏の疲れを癒すにはピッタリです。
    菊湯に用いるのは、野生種のリュウノウギクという種類だそうです。
    でもこれはよくわからないので、私はカモミールで菊湯をやりますよ。
    カモミールはキク科の植物で「ハーブの女王」。
    お茶として飲めば、身体を温めて、気持ちを穏やかにする効果があります。
    スーパーでティーバックが売ってますから、お手軽に、試してみてください。
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